PROFILE

研究者と塾長、
ふたつの視点。 JUNYA TAKASUKA / 高須賀 惇也

松山市東雲町の個別指導塾「学習塾ソートアップ」。愛媛大学大学院 博士後期課程(教育AI研究)在籍の塾長が、2014年の開業からすべての授業を直接担当しています。

高須賀 惇也
学習塾ソートアップ 代表
愛媛大学大学院 博士後期課程
塾長歴12年 教育AI研究 元SE
SINCE 2014

なぜ、この塾を開いたか

ふたつの出来事が、私をこの仕事に連れてきました。

「自分は賢くない」と思っていた少年

中学2年

私が塾を始めた理由の一つは、自分自身が塾に救われた経験があるからです。

中学生のころ、私は学校の成績がよくありませんでした。「自分は賢くないのだろう」と思い込んでいて、高校に進学できるかどうかすら不安に感じていました。

転機は中学2年生のときに塾へ通い始めたことです。塾での指導を通じて、数学の面白さをはじめて知りました。やり方さえわかれば解ける。それがわかっただけで、勉強への向き合い方が変わりました。

中学3年

中学3年生には学年トップの点数を取るようになりました。

「勉強ができるようになった」という感覚は、その後の私の見え方を大きく変えました。あの経験を今の子どもたちにも渡したい。それが、私が塾を続けている根本にある動機です。

事故、そして「何のために生きるか」という問い

大学生

大学に入った私は、システムエンジニアになることを考えていました。ITに興味があり、Webアプリケーションの開発を学んでいました。アルバイトで塾講師もしていて、子どもに教えることの楽しさも感じていました。

転機

大学生のとき、事故にあいました。頭蓋骨骨折の重傷で、一時は記憶がない状態が続きました。

その経験から、「自分が人生をかけてやることは何か」を考えるようになりました。プログラムを書いてツールを作ることは好きですが、それだけでいいのか。誰かの人生に影響を与えられる仕事をしたい。そう思うようになりました。

2014年

IT技術と教育、この二つを本業にしようと決めたとき、迷いはありませんでした。私が得意としていたのはITです。楽しいと感じ、社会に影響を与えられると確信できたのは教育でした。この二つを合わせることが、自分のライフワークになると思いました。

2014年2月、学習塾ソートアップを松山市内で開業しました。「考える力を育てる」という方針は、開業当初から変わっていません。2025年7月、現在の所在地である松山市東雲町に移転し、現在に至ります。

IT(得意)× 教育(楽しい・社会に影響)= 私のライフワーク

指導の中で出会った、二つのエピソード

事例1

以前、数学が大の苦手という女子高生が入塾しました。「自分は数字が向いていない」という思い込みが強く、問題を見ただけで止まってしまう状態でした。

まずはどこからつまずいているかを一緒に確認しました。苦手の多くは、特定の単元の理解が曖昧なまま先に進んでしまったことによるものでした。遡りながら、一つひとつ理解の土台を整えていきました。

高校2年生になるころには、数学が本人の最も得意な科目になっていました。その後、医療系学部に進学しました。

「自分は数学が苦手」という言葉を聞くと、私はいつもこの経験を思い出します。苦手は、多くの場合、「まだ出会っていない解き方がある」というサインです。

事例2

小学生の男の子が、ある日「ウイルスと細菌って何が違うの?」と聞いてきました。たまたま授業の中で触れた話題がきっかけでした。

その疑問に答えながら、構造の違い、感染の仕組み、免疫の働きと話が広がっていきました。本人は楽しそうに聞いていました。後日、自分で調べてきたことを教えてくれました。

こうした「一つの疑問が次の疑問を呼ぶ」という経験の積み重ねが、中学・高校で化学や生物を学ぶときの土台になります。勉強は教科書の中だけにあるわけではありません。

研究者として、塾長として

2025年〜

2025年4月から、愛媛大学大学院理工学研究科の博士後期課程に在籍しています。研究テーマは「生涯を通して関わるAIチューターの数理モデル」です。

AIが私たちの役割を代替する可能性があるとすれば、そのAIは教育の役割をきちんと果たせるものでなければなりません。そのために、どういう仕組みが必要かを数学的に設計することが研究の核心です。

研究室での問いは、翌日の授業設計に直結します。授業での生徒のつまずきは、研究への問いを生みます。研究と指導の往復が、今の私の仕事の形です。

これから

研究を続けながら、塾も続けていきます。

博士号を取得した後、県内の大学に勤める可能性はありますが、塾を閉めるつもりはありません。塾は副業ではなく、私の本業です。研究はその本業を深めるためのものです。

万が一、病気や怪我で対面授業ができない状況になっても、オンライン授業ができる環境を整えています。動画を使った反転授業も導入しており、AI学習サポートも活用しています。

長く続けることで、卒業生の進路を見届けられる。中学生から高校生になり、大学受験まで関われる。それが個人経営の個別指導塾の強みだと思っています。

2014年から続けてきた約束を、これからも変えるつもりはありません。

指導の核心 — 3段階介入

「個別指導」の本当の意味は、その瞬間の生徒を見て、
どんな介入をするかを選び分けることにあります。

個別指導にこだわっているのは、「その瞬間にその生徒に何が必要か」が、目の前で見ていないとわからないからです。授業の中で私は、おおよそ三つの判断をしています。

「考えてみて」

この子なら自力で辿り着けると判断したとき、答えは渡しません。ここで答えを渡してしまうと、本人の考える機会が消えます。考える力が育つのは、この「待つ時間」の中にあります。

ヒントを与える

行き詰まっている様子が見えたとき、どこに着目すればいいかを示します。考え続けているのに糸口がつかめない状態のとき、方向だけを示します。答えに辿り着く喜びは、本人のものであるべきだから。

考え方・過程を説明する

そのままではどうにもならない場面です。前提となる知識が足りていたり、理解の根本から整理が必要なときは、考え方の過程ごと説明します。暗記ではなく、理解として残すために。

どの判断をするかは、生徒の表情や手の動きを見ながら決めます。
集団授業や映像授業ではできない。対面で個別に向き合っているからこそできることです。

指導方針・大切にしていること

「考える力」は、答えを教えるだけでは育ちません。

「教えすぎない」理由

答えをすぐ渡すと、生徒は「解けた感覚」を得ますが、自力で考える力は育ちません。「なぜそうなるか」を自分で考え、説明できるまで待つことが、長期的な学力向上につながると考えています。

なぜ個別指導を選んだか

同じ教科・同じ単元でも、つまずく場所は一人ひとり違います。集団授業では見えにくいその「個別のつまずき」を見つけ、丁寧に解消していくためには、個別指導が最も効果的だと確信しています。

生徒に伝えたい「考える力」

初めて見た問題に自分で考えてアプローチできる力。それはテストに限らず、高校数学でも、大学受験でも、社会人になってからの問題解決にも使えます。暗記偏重では高校以降で必ず壁にあたります。

経歴・バックグラウンド

研究と指導の両輪で、教育の可能性を探り続けています。

2025年〜

愛媛大学大学院 理工学研究科 博士後期課程 在籍

数理情報分野。研究テーマ「生涯を通して関わるAIチューターの数理モデル」。教育工学と数理情報の融合領域で研究中。指導教員:高橋寛教授(愛媛大学 理工学研究科)。

2026年〜

通信制高校 ITパスポート講座 担当

松山市内の通信制高校でITパスポート対策講座を担当(2026年4月〜)。具体的な連携先名はお問い合わせください。

2014年〜

学習塾ソートアップ 開業・代表

「目の前の一人ひとりに考える力を育てたい」という思いから、松山市内で開業。小学1年生〜高校3年生を対象に5教科個別指導とプログラミング教室を運営。2025年7月、現在の所在地(松山市東雲町3-14 和田ビル2F)へ移転。

以前

元 愛媛大学 教育学部 研究員

愛媛大学教育学部にて研究員として勤務。教育と学習科学の研究に従事。この経験が現在の指導方針の土台となっています。

以前

ソフトウェアエンジニア(Web開発)

IT企業でWebアプリケーション開発に従事。実務でコードを書いてきた経験が、高校「情報」科目やプログラミング指導に直結しています。

現在の研究について

教育工学と数理情報の融合で、「生涯にわたるAIチューター」を設計しています。

研究テーマ
生涯を通して関わるAIチューターの数理モデル

子どもが大人になり、社会人になっても、その人の学習を最適にサポートし続けられるAIの仕組みを数学的に設計することが研究の核心です。「何歳になっても使い続けられる学習支援AIとはどのような構造をもつべきか」という問いに、教育工学と数理情報の両面から取り組んでいます。

研究と授業の関係
AIが代替するからこそ、AIを正しく設計する

AIが将来、塾講師の役割を補完したり、一部を代替したりする可能性はあります。だからこそ、そのAIがちゃんと教育の役目を果たせるものでなければなりません。どういう設計であれば学習者の考える力を支えられるか。これが研究の核心にある問いです。

研究室でAIチューターを設計しながら、翌日の授業では人間の塾長として生徒と向き合う。授業で毎日向き合う生徒のつまずきが研究への問いを生み、大学院での学びが翌週の授業設計に直結しています。この「研究と実践の往復」が、ソートアップの指導の独自性です。

研究者プロフィール
研究業績・所属の確認

研究者としての業績や所属は、第三者(公的機関等)が運営する以下の研究者データベースでもご確認いただけます。

researchmap ↗ ORCID iD ↗ Google Scholar ↗

※ 研究業績は上記の研究者プロフィール(researchmap・ORCID・Google Scholar)でご確認いただけます。未発表の研究データは公開後に随時掲載します。

所属学会・資格

所属学会

  • 日本教育工学会
  • 情報システム学会
  • 電子情報通信学会

※ 資格・業績については順次公開していきます。

保護者・生徒のみなさんへ

勉強が苦手な子は、勉強の仕方を知らないだけであることが多い。どこでつまずいたかを一緒に探す時間が、私の授業の中心にあります。

テストの点数を上げることだけが目的ではありません。「なぜそうなるのか」を自分で考え、理解し、説明できる力を身につけてほしい。それは勉強に限らず、これから先の人生で何度も助けになる力です。

だからこそ当塾では、わからないところがあれば学年を遡ってでも基礎から丁寧にやり直します。遠回りに見えるかもしれませんが、それが一番の近道です。

お子さまの「わからない」に寄り添い、「わかった!」の瞬間を一緒に喜べる。そんな塾でありたいと思っています。まずはお気軽に、体験にいらしてください。

— 高須賀 惇也(学習塾ソートアップ 代表)

事業継続のお約束

長く通っていただくために

ソートアップは2014年の開業以来、12年にわたり塾長一人で全授業を担当してきました。これからも長く通っていただけるよう、運営面の方針をお伝えします。

博士課程と塾運営の両立について

塾は私の本業です。博士課程は本業を深めるための研究であり、研究時間は早朝・深夜・週末に確保しています。平日の授業時間に研究が影響することはありません。これは博士課程に進んでからも維持しており、今後も同様です。

万が一の病気・怪我への備え

塾長一人で運営する以上、急な体調不良や怪我は最大のリスクです。これに備えて、以下を準備しています。

  • オンライン授業環境:自宅から授業を継続できる環境を整備済み
  • 動画教材:主要単元の解説動画をストック
  • AI学習サポート:研究で開発しているAIチューターを希望者のみ利用可能(テスト運用中)
  • 休講時の振替:やむを得ず休講した場合は別日に振替指導

長期的な事業継続について

博士号取得後も松山市内で塾を続けます。卒業生の中には大学生・社会人になってからも進路相談で来塾する方がいます。これは塾を本業として続けている証でもあります。

「研究が忙しくなったら子どもの指導はどうなるのか」というご不安は当然のものです。それに対する答えを、具体的な形でお見せしていきます。

— 高須賀 惇也(学習塾ソートアップ 代表)

塾長に関するよくある質問

高須賀惇也(たかすか じゅんや)。元ソフトウェアエンジニア(Web開発)。愛媛大学教育学部研究員を経て、2014年2月に学習塾ソートアップを開業。2025年4月から愛媛大学大学院理工学研究科博士後期課程(数理情報分野)に在籍し、教育AI研究を行っています。
塾は私の本業であり、研究は本業を深めるためのものです。博士課程に進んでから指導時間を削ったことはありません。毎週の授業設計に研究知見を直接還元しています。研究室でAIチューターを設計しながら、翌日の授業では人間の塾長として生徒と向き合うという実践と研究の往復が、ソートアップの指導の強みになっています。
子どもが大人になり社会人になっても、その人の学習を最適にサポートし続けられるAIの仕組みを数学的に設計する研究です。愛媛大学大学院理工学研究科(数理情報分野)で高橋寛教授の指導のもと研究しています。
はい、小学生〜高校3年生の5教科(国語・数学・英語・理科・社会)と高校「情報」科目を担当しています。プログラミング(Scratch・Python・Swift・AI開発)およびITパスポート対策も担当しています。外部講師への丸投げは行っていません。
総合型選抜を見据えた探究活動・研究発表のサポートについては、ご相談ください。塾長の博士課程経験と研究者としての視点を活かして対応できる可能性があります。まずはお気軽にお問い合わせください。
愛媛県内では珍しいと思います。大学院で教育AIを研究しながら自身の塾で実践を続けるという形は、研究と現場の往復を可能にします。研究室での問いが翌日の授業設計に直結し、授業でのつまずきが研究への問いを生むという循環が、ソートアップの指導の独自性です。
塾は私の本業です。博士課程に進んでから指導時間を削ったことはありません。万が一の病気・怪我に備え、オンライン授業環境・AI学習サポート・動画反転授業の三つを整備しています。博士号取得後も松山市内で塾を続けます。
初めて見た問題に自分で考えてアプローチできる力のことです。授業では「考えてみて(自力で解ける場合)」「ヒントを出す(煮詰まっている場合)」「考え方を説明する(どうしても無理な場合)」という3段階で介入を選び分けています。パターン暗記で対応できる段階があっても、高校数学では通用しなくなります。理解の上に積み重ねた力は、社会人になってからの問題解決にも使えます。
大学生のとき頭蓋骨骨折の重傷を負い、生と死を見つめ直したことが「自分が人生をかけてやることは何か」を考えるきっかけになりました。それがIT×教育をライフワークに定め塾を開いた第二の理由です。なぜこの仕事を続けるのかを正直にお伝えするために、公開しています。
はい、オンライン授業に対応しています。松山市外・愛媛県外からもお問い合わせください。体験授業もオンラインで受けていただけます。

まずは無料体験から

参加費・教材費は一切かかりません。LINEでも、フォームでもお申し込みいただけます。

お電話: 089-989-2464

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